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妊婦の過度なダイエット、子の高血圧リスクに 脳へ影響

2018年11月6日

過度なダイエットや貧困などで妊婦が栄養不足になると、生まれた子の脳内の血圧調節システムが崩れ、成長しても高血圧になりやすい――。東京大などの研究チームが動物実験でこんな仕組みを明らかにした。日本の若い女性はやせた人が多く、チームは、人間でも同様に妊娠中の食事に注意すべきだと指摘する。論文は米医学誌電子版に2日、発表した。

妊娠後期はエネルギー代謝に関わるストレスホルモンが増える。栄養不足の妊婦は胎盤で分解できず、ホルモンが胎児に移行。生まれた子は大人になると高血圧になりやすい。ただ、ホルモン量は成長すると減るのに高血圧になりやすい理由は不明だった。

東大の藤田敏郎名誉教授(内科学)らは、妊娠中のラットを通常と低栄養の食事を与えるグループに分け、生まれた子を比べた。低栄養のラットの子は低体重で生まれ、成長すると肥満になりやすく、塩分が多い食事を与えると血圧が大幅に上昇した。

脳の細胞を調べると、低体重の子は血圧調節のシステムのバランスが崩れ、血圧上昇の遺伝子が働きやすくなっていた。胎児のころに崩れると、大人になっても続くとみられている。

別の実験で、低栄養の親から胎児に移るストレスホルモンの働きで、血圧調節のシステムが崩れることを確認した。

国の統計によると、やせ形の女性(BMI18・5未満)は昨年は20代21・7%、30代13・4%と上の年代より割合が高い。一方、2500グラム未満で生まれる低出生体重児の昨年の割合は9・4%で、近年はほぼ横ばいだ。実験結果を踏まえ、藤田さんは「妊婦も産科医も、妊娠中の栄養不足によって胎児の成長後も悪影響が残ることを知って欲しい」と呼びかける。(福地慶太郎)

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一般内科 循環器内科 呼吸器内科
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