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外食時の食物アレルギー対策は多いほど安全

2018年12月10日

重篤な食物アレルギーのある人にとって、レストランなどで外食することは命の危険を伴うこともある。外食時の安全対策は数多くあるが、実際に対策を多く講じている人ほどアレルギー反応を起こす確率は低いことが、米レインボー乳児・小児病院のJustine Ade氏らが実施した新たな研究で明らかにされた。研究の詳細は、米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI 2018、11月15~19日、米シアトル)で発表された。

今回の研究では、計39人のアレルギーがある人またはその親を対象に、外食の際に事前に講じる25種類の対策の有無について尋ねた。このうち19人には外食中にアレルギー反応を起こした経験があった。

調査の結果、外食中にアレルギー反応を起こした経験がない人は平均15種類の対策を講じていたのに対し、アレルギー反応の経験がある人は平均6種類にとどまっていたことが分かった。また、アレルギー反応を経験した後には講じる対策の数も増えることが明らかになった。

非営利団体のFARE(Food Allergy and Research Education)の調査によると、米国では1500万人が食物アレルギーを抱えているとされる。アレルギー反応を引き起こす食品にはこれまで170種類が報告されているが、米国では特に牛乳、卵、ピーナツ、ナッツ類、小麦、大豆、魚、貝の8種類によるアレルギー反応の頻度が高く、最近ではごまアレルギーも増えているという。

今回の研究では、それぞれの対策の有効性は評価していないが、対策がどの程度の頻度で講じられているのかが明らかになった。最も頻度が高い5つの対策には、「入店時に飲食店のスタッフに説明する(80%)」「シンプルな材料の料理を注文する(77%)」「食べる前に二重チェックする(77%)」「アレルゲンの混入リスクが高い店は避ける(74%)」「レストランのウェブサイトで原材料を確認する(72%)」が挙げられていた。

一方、「食物アレルギー用のメニューを注文する(23%)」「食物アレルギーカードを活用する(26%)」「レストランで食事をしない(39%)」「チェーン店を選ぶ(41%)」「混雑時を避けてレストランに行く(44%)」などの対策を講じる人は少なかった。

Ade氏は「対策リストをみると外食するのは大変なことにように思えるかもしれないが、習慣づければ5分もかからずに終えることができる」と説明している。

レストランでの外食に不安があるのは食物アレルギーのある人だけではない。自己免疫疾患であるセリアック病の非営利団体であるBeyond Celiac代表のAlice Bast氏は「小麦や大麦、ライ麦などに含まれるグルテンの摂取により症状が誘発されるセリアック病を抱える人にとっても、外食は危険な場合がある」と話している。同氏は「外食に不安がある人はできる限りの対策を取る必要がある。食物アレルギーがある人はペン型のエピネフリン注射剤を携帯することも重要だ」と付け加えている。

クリニック概要

診療科目
一般内科 循環器内科 呼吸器内科
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