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「スタチンは安全かつ有効」

2018年12月26日

米国心臓協会(AHA)は、コレステロール低下薬であるスタチンの安全性と有害事象に関する科学的声明をまとめ、「Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology」12月10日オンライン版に発表した。声明では、スタチンによる副作用は稀であり、その有益性はあらゆる副作用を上回ることが明記された。

 声明の共著者の一人で、米ラッシュ大学教授のLynne Braun氏は「今回の声明により、患者や医療従事者のスタチンに関する誤解が解けることを望んでいる」と述べている。同氏は「スタチンは命を救う薬であり、健康へのベネフィットがこの上なく明らかな薬剤の一つだ」と強調している。

 スタチンは、主にLDLコレステロール(LDL-C)値の低下を目的として用いられる。LDL-Cは余分に取ると動脈壁に沈着して動脈硬化を引き起こす。しかし、スタチンを服用すると心筋梗塞の発症リスクは25%低下するほか、心疾患患者が冠動脈ステント留置などの心臓手術を回避するのに役立つ可能性もある。

 今回の声明は、AHAと米国心臓病学会(ACC)、米国立心肺血液研究所(NHLBI)による勧告で同様の知見が示されてから、16年ぶりにまとめられた。声明の著者らは、作成にあたり過去20年以上さかのぼって臨床試験など多数の研究報告をレビューした。声明では特に、スタチン関連の主な副作用である筋痛や筋力低下、2型糖尿病のリスクが注目された。

声明によると、スタチンに関する臨床試験において、筋痛および筋力低下の発現は稀で、筋肉に関連した症状の多くはスタチンの用量に関連したものであった。また、スタチンの服用により2型糖尿病の発症リスクがわずかに増加する可能性があるが、スタチン治療を受ける人はもともと糖尿病リスクが高いという。なお、全般的に、スタチンを服用している糖尿病患者では血糖値がわずかに高かった。

さらに、声明では、慢性疾患などで多剤を併用している高齢患者や脳出血の既往がある患者、HIV陽性患者、東アジア人など、出血や筋肉症状などのスタチン関連の副作用が生じやすい患者については、特に留意する必要があると提言している。

声明の作成には携わっていない、米ジョンズ・ホプキンス・シンカロン心臓病予防センターのRoger S. Blumenthal氏は、今回のAHAの声明は「スタチン治療の利点と問題点を包括的に評価したもの」だと評す。同氏は「重要なことは、一般に思われている以上に、スタチン治療は安全性も有効性も高いということだ」として、スタチンの副作用が心配な場合には主治医に相談するように呼び掛けている。一方、医療従事者に対しては、患者からの質問を歓迎し、スタチン治療によるリスクとベネフィットについて、患者が納得するまで十分な説明を行うことを勧めている。

クリニック概要

診療科目
一般内科 循環器内科 呼吸器内科
所在地
〒273-0005
千葉県船橋市 本町7-6-1
船橋ツインビル東館
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最寄駅
JR・東武野田線「船橋駅」より徒歩約2分

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