呼吸器内科
気管支喘息、肺炎、気管支炎など肺、気道の病気の診断をします。せき・たん、息切れ、胸が痛い、苦しいなどの症状がありましたらご相談下さい。
呼吸器内科とは
長い間、咳が続いていることはありませんか?
かぜにしては咳がなかなかおさまらない、不思議だと思って、そのままにしていることはありませんか?そのような場合には漫然と咳止めの薬を飲んでいるだけでは、症状が治まらないことが多く認められます。咳の症状を認める場合には、その咳をもたらす病気がどんなものであるか(背後にある病気がどんなものであるか)を明らかにして対処していくことが大切です。
長引く咳を見分けるためには
- 慢性的な咳が持続する場合、まずは重篤な疾患が隠されていないかを確認します。
- この時には、胸部レントゲン写真を撮影します。 胸部レントゲンで異常を認める疾患としては肺癌、肺結核、肺炎、胸膜炎、気胸などがあります。 まずは、胸部レントゲンでこれらの疾患がないかどうかを確認します。 (必要により、胸部CT検査を連携病院で行います)
- 次に、呼吸器疾患以外の原因がないかを確認します。
- 咳を呈する呼吸器以外の疾患としては、胃食道逆流症、高血圧治療薬(ACE阻害薬)の内服、副鼻腔炎による後鼻漏などが原因としてあげられますので、これらの要因がないかどうかを確認します。
- 上記1・2の内容が除外できれば、最後に慢性咳嗽を呈する呼吸器系の疾患として原因を探っていきます。
- 一般的には、気管支喘息、慢性気管支炎、かぜ症候群後の咳嗽、副鼻腔気管支症候群、咳喘息、アトピー咳嗽などに分類されます。
以下のような症状がある場合には、受診されることをお勧め致します
- 咳やたんが続いている。
- 風邪をひくと咳が長引く。
- 咳止めを飲んでも、咳が止まらない。
- 明け方になると、咳のために目が覚めます。
- 咳、息をするときに「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音がする。
- こどもの頃に「喘息」ではないかと言われた。
- 親、兄弟に「喘息」の方がいる。
以下に主な循環器内科疾患についてご説明します
気管支喘息(ぜん息)
気管支喘息(ぜん息)は、空気の通り道である気道が慢性的な炎症で狭くなり、さまざまな刺激をきっかけとして、のどがヒューヒュー、ゼーゼー(喘鳴=ぜんめい)したり、咳や痰がでて呼吸が苦しくなる病気です。症状は自然に、または治療により回復しますが、治療や予防を怠ると症状が繰り返します。
年に数回、軽い喘鳴(ぜんめい)を起こすだけの場合でも気道には常に炎症があるため、喘息の兆しが見られる段階から、少しでも早く治療を行うことが大切です。喘鳴(ぜんめい)や発作などが毎日持続するようになると昼間の日常生活だけでなく、夜間の睡眠にも支障をきたします。さらに重篤な状態になると、呼吸ができなくなり、緊急入院が必要となる場合もあります。
咳喘息
風邪は治ったはずなのに、咳が治まらないといったような状態が数週間続いたら、咳喘息の可能性が考えらえます。咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。一般的な喘息と同様、気道(呼吸をするときに空気の通る道)が狭くなり、いろいろな刺激に対して過敏になって、炎症や咳の発作が起こります。
温度差や煙草を吸う、煙草の煙を吸う受動喫煙、運動や飲酒、ストレスなどのほか、ハウスダスト(ホコリやダニ)などが発作の要因になるといわれており、患者数は年々増加しています。この病気は、特にアレルギーのある人に多いとされています。アレルギー反応によって、気道が炎症を起こしてしまうためです 長引く咳など気になる症状があれば呼吸器内科にご相談ください。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは喫煙が原因で特に高齢者に多い疾患です。長年タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気です。その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。
COPDの初期症状は、咳や痰がしつこく続く、階段や坂道を昇る時に息切れがする、同年代の人と同じペースで歩くのがつらい、といった症状が特徴的で、40~50歳頃に自覚され始めます。そのため、年齢のせいだと思い込み見逃されているケースも多くみられます。COPDに罹患していても、かなり病気が進行しないと、呼吸困難や咳・痰などの症状が出ないことも多く、さらに胸部のレントゲン写真やCT撮影でも典型的な異常所見が認められないことも少なくありません。このために、早期診断がされず、適切な治療が行われずに進行してしまうことが多いのです。
またCOPDで重大なことは、肺だけでなく全身に及ぶということです。肺に生じた炎症が全身に及ぶ具体的なメカニズムはまだ十分に解明されたわけではありませんが、実際、COPDの人では、心筋梗塞、脳卒中、がん(肺がん以外も含め)、糖尿病、高脂血症、骨粗鬆症、筋肉の委縮やうつ病などの他の病気に罹る割合が、COPDではない人と比べて統計学的に高いことがわかっています。COPDの治療は「禁煙」「薬物治療」「全身管理」の3つから成り立ちます。まず、ストレスの引き金となるタバコの影響を取り除くために、禁煙することが治療の第一歩です。
どうしてもご自分で禁煙出来ない方は、禁煙外来にしばらく定期的に通院して頂き、薬物の補助を受けながら禁煙出来るようにサポートします。まずは、予防や早期発見のためにも特に喫煙をされる方は、定期的な検査をおすすめいたします。
(※現在、船橋駅前内科クリニックでは禁煙外来を中止しています)
肺炎
細菌やウイルスなどの病気を起こす微生物(病原微生物)が肺に入り感染し、肺が炎症を起こしている状態を「肺炎」といいます。病原微生物の多くは空気と一緒に身体の中へ入ってきます。普通は、人間の身体に備わっているさまざまな防御機能が働いて、これを排除します。
しかし、何らかの原因で体力や抵抗力が落ちていて、病原微生物の感染力の方が上回ると、肺炎になります。 肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に続いて、日本人の死亡原因の第4位になっている病気です。高齢者や慢性の病気を持っている方などは、とくに肺炎にかかりやすく治りにくい傾向があるので、予防や早めの治療が重要です。
肺結核
日本の結核罹患率は1997年から1999年まで一時上昇しましたが、その後減少傾向となっています。近年の結罹患率は、人口10万人に対して約16.7人で、新規登録患者数は年間2万1千人程です。その内訳は70代以上の高齢者が主となっています。しかし多くの場合、結核菌に感染しても体内に封じ込められて発病することなく経過します。肺結核発病のリスクファクターである、HIV感染・ケイ肺症・胃切除・免疫低下などが重なり、ある一定割合の人が発病へと至ります。
気胸
何らかの原因で肺に穴が開き、その穴から肺の外側に空気が漏れ、肺がしぼんだ状態を指します。原因によって、外傷性気胸と自然気胸の2つに大別されます。
外傷性気胸は、交通事故や高所からの転落などで、折れた肋骨が肺に刺さることが原因で起こるものです。
反対に、自然気胸には外的な原因がありません。
また、自然気胸の中でもさらに2つに区別されます。
もともと肺気腫、塵肺(じんはい、じんぱい)、間質性肺炎などを患っている方の場合は、続発性自然気胸。肺の疾患を患っていないにも関わらず、肺の表面にできた嚢胞(のうほう)が破裂した場合を原発性自然気胸と呼びます。
(※嚢胞は、肺表面の一部が膨れる症状で、円錐状になっている肺の頂部によくできます。
15~25歳くらいの長身で痩せた男性にできやすいとされています)
百日咳
百日咳菌による感染症で、症状の特徴は、せき込みはじめるとなかなか止まりにくく、最後にヒューと音を立てて息を吸い込む咳の発作のことです。治るまでに長い期間かかることが、名前の由来です。
母親からの免疫が不十分な場合、乳児期早期から罹患する可能性があります。
1歳以下、特に生後6 カ月以下の乳児は死に至る危険性も高いとされます。
百日咳ワクチンを含むDPT三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)あるいはDPT-IPV四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)接種は、日本を含めて世界各国で実施されており、普及とともに百日咳の発生数は激減しています。
ただ、ワクチン接種を行っていない人、接種後の年数経過によって免疫が低下した人の発病は確認されています。
また、年長児や成人の百日咳は特有な咳がないために気づかれず、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源となるケースもあるため要注意です。
当院の検査、医療機器
呼吸機能検査
肺の容積や空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。息切れする、呼吸が苦しい、咳が出る、痰が出るなど、肺の病気が考えられる時に行ないます。
一酸化炭素測定器
喫煙者の呼気中の一酸化炭素濃度を調べる際に使用します。呼気に含まれる一酸化炭素の濃度を測定することにより、簡単に患者様の喫煙状況を調べることが出来ます。
クリニック概要
船橋駅前内科クリニック
- 院長
- 篠田 暁与
・日本内科学会総合内科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・日本禁煙学会指導者 他 - 診療科目
- 一般内科 循環器内科 呼吸器内科
糖尿病内科 内分泌内科 - 所在地
- 〒273-0005
千葉県船橋市 本町7-6-1
船橋ツインビル東館
イトーヨーカドー入居ビル東館6階 - 最寄駅
- JR・東武野田線「船橋駅」より徒歩約2分
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