咳喘息の治療について
咳が続いているのはかぜが長引いているせいだろうと、かぜ薬や抗生物質、咳止めを用いても、咳喘息の場合はほとんど効果がありません。
咳喘息の治療には、気管支拡張薬(気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬)や吸入・経口のステロイド薬を使います。
気管支拡張薬を使って、咳がある程度治まれば、咳喘息と診断し、吸入ステロイド薬を使った治療を開始します。吸入ステロイド薬は、1/1000ミリグラム単位の少量でも気道に直接作用して、優れた抗炎症作用を発揮します。全身的な副作用の心配も少なく、長期にわたって用いることができます。抗アレルギー薬を使用することもあります。
最近では、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬をひとつの薬として配合した喘息治療薬も出ており、こうした薬が処方されることもあります。
症状が良くなったからといってすぐに治療を止めてしまうと再発することがあるので、数カ月間は続けることが大切です。また、咳喘息はそのまま自然に治ることもありますが、約30%が喘息に移行するといわれています。喘息への移行を食い止めるためにも早い段階で薬を使って、気道の炎症を抑える必要があります。特に吸入ステロイド薬の使用は「咳症状の治療」とともに「喘息への移行を予防する」効果が期待できます。
●咳喘息のための治療薬
薬の名前
適用症状
咳が出たり止んだりする場合
持続的に咳が出る場合や、長時間作用型β2刺激薬やテオフィリン薬などでコントロールできないとき
(※1)
吸入ステロイド薬そのものが刺激になって咳が出る場合や、急激に悪化したときなど
予想される副作用
気道がより敏感になってしまう場合がある
声枯れ
口腔カンジダ症(※2)など
(ただし、吸入後にうがいをすることで防げる。)
満月様顔貌(※3)
副じん機能不全など
※1
長時間作動型β2刺激薬・徐放性テオフィリン薬・抗アレルギー薬を用いることもあります。
※2
口腔カンジダ症…口の中に棲むカンジダ菌というカビの一種によって、舌やほほの内側などの粘膜に、白っぽい苔のようなものが生じる病気。
※3
満月様顔貌…ほほに皮下脂肪が沈着し、満月のように顔が丸く太って見える状態でムーンフェイスとも呼ばれる。
●咳喘息に似ている「アトピー咳嗽(がいそう)」
喘息とまったく同じ症状が現れる病気に「アトピー咳嗽」があります。咳喘息との区別は困難ですが、気管支拡張薬の効果の有無で見分けられます。アトピー咳嗽には、気管支拡張薬ではなく、ヒスタミンH1拮抗薬・吸入ステロイド薬が有効です。(咳嗽とは、一般的な咳のこと)
クリニック概要
船橋駅前内科クリニック
- 院長
- 篠田 暁与
・日本内科学会総合内科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・日本禁煙学会指導者 他 - 診療科目
- 一般内科 循環器内科 呼吸器内科
糖尿病内科 内分泌内科 - 所在地
- 〒273-0005
千葉県船橋市 本町7-6-1
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イトーヨーカドー入居ビル東館6階 - 最寄駅
- JR・東武野田線「船橋駅」より徒歩約2分
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